学力差 2020 4 18
「学校とは、勉強ができない子どものために存在するのであって、
勉強ができる子供にとっては不要である」
日本の道路は、時速40Kmの速度規制がありますので、
300馬力のスポーツカーも、70馬力の大衆車も、
時速40Kmで走行しなければなりません。
しかし、スポーツカーは、300馬力の能力を発揮させるために、
速度制限なしの道路で走りたいでしょう。
私が地元の進学校に合格して、
3月下旬に教科書を受け取った時は、
「有名高校に入学できるのだ」という実感が湧きました。
つい、うれしくなって、
趣味のサイクリングや魚釣りに夢中になりました。
4月上旬に1学期が始まって、
教室を見渡せば、雰囲気が違うことに気づきました。
みんな、3月下旬に教科書を受け取って、
春休み中に教科書を読破してしまったのです。
私は、1年生の4月上旬から「落ちこぼれ」になってしまったのです。
そこで、私は、5月上旬のゴールデンウイークに、
図書館にこもって、猛烈に勉強しましたが、挽回することは難しかったのです。
そういう劣勢の中で、1学期が終わり、夏休みになってしまいました。
夏休みになると、つい、サイクリングや魚釣りという誘惑があります。
そのうえ、家業である農業の手伝いもあります。
夏休みという長期休暇は、
勉強ができる人にとっては、「速度制限なし」でしょう。
私の友人は、「授業の進み方が遅い。
授業の速度に合わせていると、僕の勉強が遅れてしまう」と言っていました。
勉強ができる人にとっては、学校は「速度規制」のようなものでしょう。
そういう人は、速度規制のない夏休みに飛躍するのです。
だから、勉強ができない人にとっては、
夏休みを廃止して、授業という「速度規制」をかけてもらったほうが有利になるのです。